2005年10月17日(月)
クリスマスこばなし [ハウディニュース2006]
クリスマスの起源
クリスマスはもともと収穫を感謝する冬至のお祝いに家族や友人同士が集まって楽しく会食し、厳しい冬に備えて体力を蓄えるものだったようです。その後イエスキリストの誕生日を祝うという宗教的な意味合いが加わって今の形となりました。
クリスマスの語源はラテン語の「クリストゥス、マッセ」。「キリストのミサ」という意味だそうです。
日本では華やかなパーティーや高価なギフト、ディナーやクリスマスセールといった賑やかなお祭りとなっていますね。が、欧米などキリスト教信仰が根付いている地域ではクリスマスは祭日で、たいていの人はお里帰りをして久しぶりに会った家族と、或いは親しい友人たちと家で静かに食事をして過ごしたり教会へ行ったりするのが一般的です。日本のお盆のような感じですね。
クリスマスに食べるケーキも、サンタ人形が乗った華やかな生クリームと苺のケーキは日本独特のもので、欧米では保存が利いて滋養たっぷりなドライフルーツやナッツを焼き込んだ地味なケーキが主流です。
由来や宗教的背景はともかく、自分が生きていく上で大切な人を改めて思い出し、ギフト交換や会食などでふれ合いを深める日、というところでは共通しているようですね。
サンタクロースの起源
サンタクロースはクリスマスイブにトナカイの引くそりに乗ってやってきて、よい子にプレゼントを配ってくれる白ひげ、赤い服のおじいさん、というのが一般的なイメージ。
由来は4世紀に東ローマ帝国小アジアのシュラ(現在のトルコ)に実在したカトリック教会司教セントニコラウスだというのが一般的です。彼は貧困のため苦しむ娘たちの家に煙突から金貨を投げ入れ、それが暖炉脇に干してあった靴下の中に入ったということです。それが煙突から入ってきて、プレゼントを靴下に入れてくれるサンタの行為の由来のようです。
他にも北欧神話などに空を駆ける神様など元になったと思われる民間信仰は諸説有り、語り継がれている内にミックスされて現在の形になりました。
サンタクロースの赤い服はカトリック教会の祭服の赤色に由来します。現在の白ひげ、赤い服、立派な体格のおじいさんの姿はなんとアメリカの大手清涼飲料水会社の宣伝広告イメージから広く定着したそうです。
日本ではサンタクロースという呼び名前が一般的ですが、世界ではサンタクロースはそれぞれ独特のネーミングで呼ばれています。イギリス、ニュージーランド・オーストラリアではファーザー・クリスマス、ドイツではクリスト・キント、デンマークやノルウェーではユール・ニッセ。このように、サンタクロースは様々な形で世界各国で親しまれているのです。
クリスマスの花樹
○ポインセチア
鮮やかな赤と緑のクリスマスカラーで大人気のポインセチア。
意外にもメキシコ産で寒さに弱い花だそうです。花に見える赤い部分は実は苞葉で花は中の黄色い部分です。
○ひいらぎ
冬に花を咲かせることから「柊」と書きます。花は白くかぐわしい芳香があります。クリスマスにはその赤い実がキリストが十字架にかけられた時流れた血の色を表し、棘のある葉がキリストにかぶせられたいばらの冠をあらわしているということで実の付いた枝先が飾りによく使われています。
○もみの木
クリスマスになると様々な飾り物でドレスアップされるもみの木。クリスマスツリーの由来は、ドイツに起源があるといわれています。
もみの木に住む小人が村に幸せを運んでくれるという信仰から、花・卵・ロウソクなどをモミの木に飾り、その周囲を踊りで囲み、小人にいつまでも木に留まってもらう祭りがあり、これがクリスマスツリーの起源と考えられています。
常緑樹のモミの木は冬でも葉が落ちず、永遠の生命を象徴するものとして崇拝の対象とされていました。
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