2005年07月19日(火)
お月見こばなし2 [ハウディニュース2006]
うさぎがついているものは餅ではない!?
日本では古くから、「月にはうさぎがいて餅つきをしている」といわれています。
では、なぜ「月のうさぎの餅つき」のお話ができたのでしょう?
このお話の元祖は、中国の昔話にあると言われています。 中国では、中秋に兎児爺(トルイエ)という昔の役人の格好をした泥人形が飾られます。そして、うさぎが薬をつく絵を庭に飾り、月餅を食べます。
ではなぜ、こうした風習ができたのでしょうか?
その由来は、さらにインドの伝説に由来しているといわれています。 昔、うさぎと猿と狐が道心(信心する心)を起こしたのを、梵天帝釈という神様が試そうとし、老人に化けて供養を請うと、猿は木の実を、狐は魚を捕ってきましたが、何も捕るものがないうさぎは、自ら火の中に飛び込み、自分の身を食に供した。この事を哀れんで、帝釈は月にうさぎの形を移し、人々に知らせたというお話があります。 こうしたお話に登場する、薬をつくうさぎが、月のうさぎのルーツではないかといわれています。
月の中にいるのはうさぎ??
日本では上記のように、月の模様は「餅をついているうさぎ」ということになっていますが、世界各国ではどーやら違う見方をしているようです。
中国では蟹、南米ではロバ、アラビアではほえるライオン、ヨーロッパでは女性の顔だったり本を読むおばあさんだったり。
もちろん、月は常に同じ面を地球に向けていますから、世界中のどこで見ても同じ模様が見えているはずですが・・・
中秋の名月を愛でながら、月の模様が何に見えるのかを楽しんではいかがでしょうか。
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