熊本玉名名産 「高瀬飴」 [熊本特産物情報]
高瀬飴(あめ)。熊本県の県北 玉名地方の名産物でお土産品なのですが、(残念ながら)実はあまり熊本でもメジャーな存在として知られている存在ではないと思います。私は熊本市育ちなのですが、小さい頃おばあちゃんの家などで、米ヌカの粉(おがくずに似ていた)にまぶした千歳飴の巨大版だけど、そんなに固くないこの高瀬飴を食べたのを記憶しています。結構好きなものでした。巨大ミルキーやヌガーといった感じですね。あんみたいなものが入ったものもありました。そこで高瀬飴について調べてみました。
高瀬飴(あめ)は米などでつくる水飴を原料にした菓子です。その高瀬飴の歴史は古く、室町時代に中国との交易が盛んに行われた当時の中国の商人によって製法が伝えられたと言われています。玉名市中心部をゆったりと流れる菊池川は江戸時代、水運の大動脈として流域を繁栄させ、水が豊かな地域で作られた米は大阪の相場を左右するほどで、玉名(高瀬)には藩のお蔵も建造されるほど繁栄しました。(最近、昔使われた高瀬の蔵(高瀬蔵)は再生され公開されています)
そんな中、肥後細川の時代には一般には砂糖は高級品で入手しにくいため、糖分の供給源として当地の良質のもち米を原料とした飴づくりが奨励されました。高瀬飴は食べると乳の出が良くなると言われ、お産見舞いとしてよく利用されました。
製法は水飴を煮て一晩寝かせ、もう一度煮て伸ばすうちに白くなる。切り分け、棒状や円形にすると出来上がり。シンプルだが、その甘みが人気で旅館の各売店や土産物屋で売られています。昭和初期には約20軒程あった製造業者も今は3軒になってしまっています。
単にお菓子としてだけではなく、魚の煮付け・うなぎのタレ等に砂糖の代わりに1〜2枚入れて使うとより一層コクと風味が味わえるらしいです。かなり面白い使い方です。
なつかしいけど、地元の人もあまり食べない商品になってしまったのはちょっと残念です。
野田飴老舗
〒865-0051 玉名市繁根木255
TEL 0968-72-3042
田尻高瀬飴本舗
〒865-0025 玉名市高瀬84
TEL 0968-73-4462 FAX 0968-73-4462
Posted at 07時17分
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