DINING EXPRESS VOL7 カバーコラム [DINING EXPRESS誌より]
□苺のショートケーキ
女性なら誰でも一度はケーキを丸ごと独り占めしてみたいと思ったことがあるのでは。おいしさの魅力の先には、高カロリーという魔の手が待っている。近頃は、寒天や豆乳・豆腐を使ったヘルシーなスイーツが注目されている。低カロリーでおいしく、体にいいなら、言うことなし！！これなら丸ごと食べるのも夢ではない。
洋菓子ではケーキ・プリン・クッキーなど、和菓子でも種類も豊富なお団子や饅頭が店のショーケースをにぎやかに飾っている。中でも私は洋菓子派。食べるのはもちろんだが、よく手作りしては皆に振舞っている。仲の良い友人の誕生日にはケーキを焼き、一緒に祝って食べる。自分の作ったものを「おいしい」と笑顔で食べてもらえる・・・それだけで嬉しくなる、とても幸せな瞬間だ。
子供の頃、誕生日やクリスマスなどには、必ず母の手作りのケーキがあった。11月生まれである私の誕生日には大好きな苺がのったものと決まっていた。小さな箱に綺麗に並べられたお店に出たばかりの苺を買ってきて、ケーキを作ってくれる。やわらかいスポンジ生地・ふわっとした生クリーム・甘い香りのする新鮮な苺、口の中で溶け合うこの瞬間が何とも絶妙でたまらない。苺のショートケーキこそ、ケーキの王道と呼べるものだろう。母の作る美味しいケーキが、私がお菓子作りに目覚めたきっかけになったのだと思う。
私は「洋菓子＝フランス！」なのだが、私の大好きな苺のショートケーキというものはフランスには存在しないらしい。そもそもショートケーキとは「サクサクした食感のケーキ」という意味で、ビスケットのような生地に生クリームと苺を挟んだものを呼ぶそうだ。サクサクしたケーキだなんてケーキと呼べるのかなと思ってしまうが、一度本場のショートケーキを味わってみたい。（M･M)
Posted at 11時28分
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