福岡市フランス菓子16区 ギャレット・デ・ロワ [編集長コラム]
福岡市中央区薬院にある「フランス菓子16区」といえば、ちょっとこ洒落た菓子特に伝統のフランス菓子を得意とする有名なお菓子やさんです。よくご婚礼の引き出物などにも使用されています。特に16区を有名にした「ダックワーズ」を考案したのは、16区の三嶋隆夫シェフであり、福岡どころか16区を全国区にしている大きな理由になっています。
ダックワーズと16区
ダックワーズは、私が、パリ16区の菓子店「ARTHUR」のシェフを勤めていた1979年に考案したスペシャルです。
それまでこのアーモンド生地は生菓子として、あるいはアントルメの底に敷く使われ方をしてきました。「これを和菓子の最中(もなか)に相当するものにできたら、新感覚の焼き菓子ができるのではないか。」そう考えた私は、試行錯誤を繰り返し、外がパリッとして中がふわっとした食感のダックワーズを生み出しました。
(16区ダックワーズ物語より引用)
ダックワーズ・マロンパイ
ギャレット・デ・ロワ (Galette Des Rois)
お正月開け早々、いただきものをしました。16区のギャレット・デ・ロワです。私も知りませんでした。フランスの人々は1年の始まりをギャレット・デ・ロワ(王様のパイ)で祝う習慣があります。フランスではギャレットの中に小さなフェーブ(王様や動物、自動車を模った人形)を一つ隠し、切り分けた時にフェーブにあたった人は新年の王様で幸運がやってくると言われ、紙製の王冠をかぶせて、みんなで拍手喝采、楽しいひと時を過ごします。
フェーブは同じデザインが二度と使われることなく、毎年新しいシリーズに変わります。そのためヨーロッパにはコレクターも多くいるとのこと。今回16区の私のフェーブはぶどうでした。でもこれを食べてしまわないように気をつけないとですね。
これが、ギャレット・デ・クロワです。香ばしいパイの焼いた香りがたまりません。
断面がわかるように切ってみました。1枚1枚丁寧に焼かれたサクサクのパイ生地の中にアーモンドクリームがたっぷりです。私はなぜかカライモのペーストの味がしたのだけど、コーヒーにとてもよく合いました。
調べたらスイートポテトのクリームに似ているといっている方もいらっしゃいました。
810-0022
福岡市中央区薬院4-20-10
フランス菓子16区
092-531-3011
092-526-0016
Posted at 00時00分
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