妖怪人間べムあまーいグリーンレモネード味 [D@EXコラム]
「妖怪人間べムあまーいグリーンレモネード味」は「すっぱーいブルーレモネード味」「ピンクレモネード味」とともに、他の追随を許さない圧倒的な存在感で、店頭で目を引きます。たとえ、どんな味であろうとも、3本試さずにはいられない、そんな迫力を持って私たちに訴えかけてくる感じです。実際のお味は、子供向けの甘さですが、意外とさわやかです。
「妖怪人間べム」は1968年から69年にかけて放映されました。壷の中の培養液から見るもおぞましい「BUG EYED MONSTER」(BEMの名前の由来はここから来てるのですね)が誕生しました。そして、彼らは「人間になりたい」、「人間のために尽くしていれば、いつか人間になれる」という願いを胸に、妖怪たちと戦います。そう考えると、とても悲哀に満ちたかつ崇高なテーマを持ってこの物語は展開します。
べラは「容赦しないよ!」といいながら鞭を振るう姿が印象的ですが、情に流されてヘマをしてしまう母性愛を兼ね備えています。べムは、黒いコートに丹波哲郎風のクールなルックスで、鋼鉄の杖で戦います。ベロは、人間のお友達が欲しくて苦悩する姿がよく描かれています。この三人(三匹?三体?)愛と正義を語るには、あまりにもキャッチーなルックスがゆえに、どうしてもギャグの方向に取りざたされてしまいがちです。これも人間に取り付いた邪悪な魂がなせるわざなのでしょうか。
Posted at 12時13分
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