い草 食品としての可能性 [全国グルメ情報]
皆さんの家にも必ずあるであろう、畳。国産であればたぶん熊本県でとれたい草を使って有るはずです。なんといっても熊本の八代地方は全国の90%以上もい草を生産している、全国一の産地です。しかしながら、建物が洋風化し畳の間が少なくなってきたことや中国から安価ない草が輸入されたことから、1990年約7万トンあった生産量が、1999年には約4.1万トンにまで減少し、 栽培面積も1990年約6,600haあったものが2000年では約2,600haにまで減少。い草農家の減少も深刻な問題であり、1973年約32,800戸あったい草農家も2000年では約1,800戸まで減少しているという状況になっています。八代地方ではい草が活況だったころは「い草御殿」などと呼ばれる豪華な家がたち、景気もよかったころもあったのですが、現在では上記のような状況です。(JAやつしろ 畳コラムより)
い草=畳からの産業脱却を進めるべく、新たない草産業の開発を開拓している段階です。食品での使用も行われています。い草はすべての動植物に存在する活性酸素を除去する能力を有して、外部から細菌、カビ、ウイルスなどが侵入した時にこれらを溶解して体を守る重要な役割を担っている。い草には活性酸素を除去する能力があることから、い草を恒常的に食べることにより、多くの疾患を防止することも可能であり、い草の健康食品としての利用性が大きく広がるものと考えている。
い草を使った加工品の商品開発・販売を積極的に展開している”イナダ有限会社さん”(八代郡鏡町)では、現在までに饅頭・そうめん・うどん・ふりかけ・キャンデー・アイスクリーム・こんにゃく・緑茶などにい草粉末を添加し、商品化を行なっておられます。
い草そうめんは薄色の茶そばといった感じですが、い草っぽい感じはなく上品な感じの味がしますので、薄めのつゆにぴったりです。
道の駅竜北にはい草を使った食品も販売されておりますので、近くにいらっしゃった際にはお寄りになってはいかがでしょうか。
Posted at 10時14分
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