2008.5.28 くまもとが誇る四ツ目饅頭の「ふもちまん笹衣」 [D@EXコラム]
「知らなきゃもぐり」とまで言われた熊本が誇る銘菓「四ツ目饅頭」。明治40年創業の老舗で、創業以来、熊本県民のおやつの定番です。先日いただいて以来はまっているのがこの「ふもちまん笹衣」。笹の中にもっちりとした麩餅が入っています。ヒラガナで「ふもちまん」です。
生麩を最初に菓子として取りあげたのは、千利休なのだそうです。天正十四年(1586)のことで、生麩を焼いた「麩の焼」は、利休のたいへんなお気に入りでした。当時、まだ茶事に麩自体を使うことは珍しく、江戸時代になって麩の焼が工夫され、貯蔵がきき、多量に生産できるようになり焼麩が誕生しました。現在、生麩の菓子としてよく知られている熊笹の葉に包まれた「麩餅(麩まんじゅう)」は明治生まれです。明治天皇の発案により誕生したとも言われています。私が麩餅を知ったのは、大人になってからでしたが、かなり昔から親しまれていたのですね。
ほんのりプチプチ青いのは青海苔です。もっちりした食感に甘さ控えめのやわらかいこし餡がとても上品です。グルテン独特の柔らかさと弾力は、お饅頭では出せない食感です。もっちりとしたふもちまんを食べた後、シメに食べる香ばしい八ツ目饅頭。ついつい2個ペロリと食べてしまいました。どちらのお菓子も夏の冷菓としてぴったりの熊本を代表する和菓子です。<YA>
●アドレス
四ツ目本店
熊本市新市街3-21
プールスコート通り沿い、辛島町電停より徒歩7分。
電話: (096)352-1704
営業時間:10:00〜19:00。定休日:日曜。
Posted at 00時16分
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