『イタリア食材』パスタ--PASTA-- [D@EXコラム]
『パスタ』とは、小麦粉と水を合わせ、ペースト状に練り上げた生地を総称したものをこう呼びます。生・乾燥パスタ、ロング・ショートパスタ、地方別パスタなどそのバリエーションは豊富で、ソースとの組合せで様々な味を楽しむことが出来ます。
パスタの種類
生パスタ(手打ちパスタ)
<パッパルデッレ・ニョッキ・ラビオリなど>
バター、生クリームをベースにしたソースラグー(ミートソース)など
乾燥パスタ(卵入り)
<ロングパスタ>タリアテッレ・ラザニアなど
<ショートパスタ>ラビオリ・トルテッリーニなど
※バター、生クリームをベースにしたソース。ラグー(ミートソース)など
乾燥パスタ(デュラム小麦100%)
<細いロングパスタ>カッペリーニ・ソプラカッペリーニなど
・オリーブオイルをベースにしたパスタ
<通常のロングパスタ>スパゲッティ・スパゲッティーニなど
・オイルベース・トマトベースなどあらゆるソース
<ショートパスタ>
マカロニ・オレッキエッテ・ペンネなど形状は様々
・あらゆるソースと相性が良い
一口サイズで食べやすく、具材をたくさん入れても良い。アルデンテもロングパスタに比べ、長く持続する
パスタの歴史
パスタはどのように誕生し、発展していったのでしょう?
パスタの起源
諸説ありますが、生パスタの起源は古代ローマ時代に食されていたお粥(小麦粉+水)からの誕生説が有力です。火にかけたまま忘れられたお粥が厚いクレープ状になり、それを切ってスープに入れたのがタリアテッレの始まりと言われています。
また、砂漠を旅するアラビア商人たちがマカロニのような保存食を作り出し、12世紀頃にシチリアに持ち込んだのが、乾燥パスタの起源という説もあります。
この他にマルコ・ポーロが中国から持ち帰ったという説もありますが、その時代のイタリアには、既にパスタが存在していたと唱える声が多いようです。
中世〜産業革命
中世に入った14世紀、今日あるパスタの原型もほとんど揃い、細々と乾燥パスタの生産も始まります。16世紀の産業革命頃から、それまで手作業で行っていた生地作りや成型に機械が使われるようになりました。
トマトの出現
コロンブスが新大陸から持ち帰ったトマトが改良され、17世紀頃からパスタソースの材料として使われるようになりました。パスタとトマトの理想的な組合せが、後にパスタ料理を世界へと普及させる要因の一つとなったのです。
パスタと健康
パスタに含まれる糖質は、他の糖質を含む食品よりも穏やかに体内へ吸収されるので、急激な血糖の上昇が抑えられます。これはパスタが、血糖値に気を使う糖尿病の方にも都合の良い食品であることを意味し、またサッカー選手が試合前にパスタを食べるのも、持続したエネルギー供給にはパスタが最適と考えられているからです。
その他にも、体内を掃除してくれる食物繊維、カルシウム、鉄分などを多く含み、合わせる具材や調理の仕方によって様々な効果をもたらしてくれる食品なのです。
Posted at 05時04分
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