「やましお漬け」 久留米地方の漬物 [D@EXコラム]
当社の九州北支店は佐賀県の鳥栖市にありますが、支店勤務の人が「やましお漬け」を買ってきてくれました。食べたことはあったのですが、からし菜としか思っておらず、三井郡北野町(現在は合併し久留米市)の特産物だとは全く知りませんでした。やましお漬けはやましお菜を浅漬けにしたもので、家庭で作ったり、スーパーでも販売されているほど地元のお漬物として親しまれているそうです。
調べてみたら、やましお菜は、約250年前に筑後川が氾濫し上流で、山崩れが起こり濁流と共にやましおの種が流され筑後川の中州に自生したと伝えられています。山崩れのことを筑後地方では『やましお』がおきたということから名付けられました。筑後地方独特の品種です。
見た目は、広島菜や野沢菜などと同じような漬物菜です。食べるとピリピリっとした舌に染みる辛味が持ち味ですが、浅漬けだけあってその辛味も自然の味がします。やましお菜はアブラナ科であり菜の花を想像させ、春を感じさせます。防腐剤、着色料は一切使用せず塩と唐辛子だけの無添加製法で味付けしていますので、野菜本来の味を楽しめます。
出回っている時期は11月〜3月ですので、最後のやましお漬けを楽しむシーズンです。あたたかいご飯にやましお漬け、ピリッとした味がご飯を口に運ぶ回数を増やします。
Posted at 05時11分
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