「瓦(かわら)そば」 [D@EXコラム]
瓦そばという食べ物を知っていますか。山口県は下関の奥座敷 昔ながらの温泉風情が漂う、川棚温泉のたかせさんが元祖として有名です。福岡市のリバレインや大阪なんばパークスにもたかせの店舗がありますので、川棚温泉まで行かなくても食べることができます。瓦そばと熊本にも関係がありました。
明治十年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、五十日余の長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという話にヒントを得て、たかせの創立者、高瀬慎一さんが数十年を経過した日本瓦(屋根に使用するかわら)を用い、独自の製法にて開発いたしたそうです。風味豊かな茶そばに、牛肉、錦糸卵、海苔、もみじおろし、レモンなどを置き、つゆを添えて「瓦そば」と名付けました。(たかせさんでは1人前1,050円)
今ではたかせさん以外でも「瓦そば」を供しているお店はあります。古い素焼きの瓦は余分な油を適度に吸い、保温性にもすぐれています。瓦は相当に熱くなっており、その熱さでそばがおこげ風になっている部分が個人的には美味しいと思います。
また茶そばと錦糸卵と牛肉が絡んだ部分も絶妙です。これは茶そばをゆでて、自宅のホットプレートでサラダ油で焼いてできるのではないかな、と思いました。ただ瓦の表面温度とは絶対的に低いと思いますが。<T・T>
Posted at 05時46分
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