【伊万里 カフェ「響」】 秘窯の里 大川内山 瀬兵窯経営のカフェで。 [編集長コラム]
秘窯の里 大川内山
現在の鍋島焼と言われるもののほとんどは、この伊万里市大川内山で焼かれたものです。日本ではじめて磁器が生まれたのは、江戸時代初頭、佐賀県有田町でした。この日本で唯一の磁器生産地を持った鍋島藩は、有田の優秀な陶工を集めて藩直営の窯を築き、城内の調度品、また献上、贈答用の磁器を焼かせました。
1675年、藩窯は、山深い伊万里市大川内山に移り、以降明治4年の廃藩までこの地で活動を続けました。鍋島藩窯は、本格的な組食器を生産し完全な組織化により生産を管理し製品の質の向上に常に気を配りました。その技法の秘密は、厳守され不良品も外部に持ち出される事なく処分されました。献上、贈答などの特別な目的のために作られたそれらは、市場に出回ることなく明治になるまで一般の人々の目に触れる事はありませんでした。この事が今の『秘窯の里 大川内山』と言われる由縁です。
瀬兵窯
瀬兵窯は瀬戸口兵次氏の時代1924年(大正13年)は置物類を他の窯元に委託し製造開始。現在はショップも伊万里最大の窯が集まる、大川内山の中ほどにあります。併設してカフェ「響」があり、伊万里散策の疲れをとり素敵な焼物で休憩できる空間になっています。
瀬兵窯ホームページ
いい器でゆったりと
使用している器はショップで購入することが可能です。今回私がいただいたコーヒー碗とポット、ミルクシュガーポットなど約3万円の器でした。素敵な器でした。
散策を楽しむ
伊万里の大川内山は、伊万里の中心からは車で約10分ほど。車を駐車して散策するのにぴったりです。約30の窯元が美術品から一般食器を製作しています。4月1〜5日は窯元で市があります。
鍋島の色つかいや窯元での店員さんとの会話を楽しみながら、散策したらとても楽しいですよ。
こだわりの器で逸品を食す
古い窯元の軒先の風鈴が風情があります。伊万里の山々は中国の山水のようです。大川内山は昔関所が置かれ厳しい統制下にあった場所です。
磁器の町みて歩き
伊万里焼・有田焼
伊万里・有田の町の散策はとても楽しいです。有田焼きの魅力に引き込まれます。
Posted at 10時25分
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