ボジョレー・ヌーボー 今年はワンランク上のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーで [D@EXコラム]
ボジョレー・ヌーボーの解禁まであと1か月ちょっとです。今年は11月17日の木曜日が解禁日。既にあらゆる酒店や卸店で予約受付中ですね。今年の出来はどうでしょうか。
ボジョレー・ヌーボーのボジョレーは“BEAUJOLAIS”= フランス・ブルゴーニュ地方にある産地 で、ヌーボーとは“NOUVEAU”=「新しい」という意味です。
ボジョレー・ヌーボーはフランスのボジョレー地区で今年採れたフレッシュなブドウで造られた若いワイン。このヌーボーは製造法が一般のワインとは異なり、ブドウをつぶす前に加熱してある程度発酵させ、その後もう一度酵母を入れて再発酵させてつくります。そのため発酵の時間が短くなります。もともとはその年のワインの出来を確かめるもので、誰が一番早く飲めるものを造るかという競争に発展しました。この競争があまりに加熱したため、政府による統制で11月の第3木曜が解禁日になったわけです。この解禁日は世界共通ですが、日本は時差の関係上、世界の中でも最も早くボジョレー・ヌーボーを楽しめる国のひとつなんです。最近ますますそのムードは高まっているように感じます。
ところで、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーってご存じでしょうか。“ヴィラージュ”とは“村”の意味で、ボジョレー地方の中でも「法律で定められた特定の村で収穫されたぶどうでできたもの」です。
ボジョレー地区のなかでも、北部の村に位置するより良いワインを産出する39の地域の村のみにつけることを許された称号で、普通のヌーボーよりワンランク高いことを意味します。つまり、ボジョレー全体のぶどう畑の中のほんの一部、最上級のぶどうから造られたものなのです。
お米で例えるならば
○新潟産コシヒカリ=ボジョレー・ヌーボー
○新潟県魚沼産コシヒカリ=ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー
価格はヴィラージュの方が若干高めの場合もありますが、ほとんど変わらないくらいです。実は2003年(当たり年でしたね)にモラン社のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(樽)を飲んだのですが、その美味しさにびっくりしました。モラン社のボジョレー・ヌーボーは人気があり、既にこの樽は、品切れ続出のようです。行きつけの酒店では、この樽から好みの分量を分けてくれるので、私は毎年そこで購入しています。樽丸ごとだと100杯分はありますからね・・・。
私は基本的にあまりライトなワインは好まないのですが、個人的にこのモラン社のワインは特におすすめです。美味しかった。今までのボジョレー・ヌーボーのイメージを覆してくれました。
実は一口にボジョレー・ヌーボーといっても、ワイナリーによって味もまた微妙に違うのです。価格は手ごろだし、美味しいボジョレーと出会うために色々と飲んでみるのも楽しみです。
スタンダード、ヴィラージュ、ノンフィルター飲み比べセット。
味の比較に最適。
ルロワ社ボージョレー・ヴィラージュ・プリムール【2005】
ボジョレー・ヌーボー モラン[2005] 樽15L(品切れ中)
Posted at 06時00分
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