熊本・高森湧水トンネル ウォーターパール [編集長コラム]
熊本県の観光地の紹介です。本当の歴史は長いのですが公開されてからの歴史はまだ10年ほどになる、高森湧水トンネルです。南阿蘇の大分県との県境にある高森町。山がちのこの町に「高森湧水トンネル」という、水源+トンネルの公園があります。有名な白川水源の上流にあたります。
以前、高森町まで熊本から立野経由でJRがありました。宮崎側は延岡から高千穂までJRが走っていました。高森と高千穂を鉄道で結び九州横断しようという、プロジェクトX的な日本の近代史を垣間見るプロジェクトが明治〜昭和にかけてスタートしました。
□高森トンネル歴史□
明治29年 日清戦争後、軍事施設として延岡・高森鉄道敷設が持ち上がる。
昭和37年 鉄道審議会が高森・日の影間の建設を決定
昭和48年 高森トンネル(全長6480M)に着工
昭和50年 高森側2KMの地点の坑内で毎分36トンの大量出水
昭和54年 高森トンネル廃止の方向へ
昭和55年 日本国有鉄道再建法案可決
平成 6年 工事中断となっていた高森トンネル周辺とトンネル2055Mのうち550Mを湧水公園として一般公開
トンネルの入口にたつと、冷気を感じます。まるでエアコンがはいっているようです。おじさんに話を聞くと「夏なら15度から17度くらいじゃ」とのこと。かなり涼しいです。菊池渓谷みたいです。坑道は水路をはさみ一方通行です。こんなに涼しいなら歩くのも苦になりません。今は七夕の飾りがありましたが、10月終わりからクリスマスに変わるとのこと。学校や企業の人たちが作った七夕の飾りを見ながら足を進めていきます。
坑道を進んで約550M。最後のところには壁から水が流れる水源があります。水は冷たくて美味しいです。その前には「ウォーターパール」と呼ばれる面白い水の芸術があります。水の真珠??
特殊なストロボライトを照射して、水玉に見えるようにしてあります。ストロボライトの周波数(点滅間隔)を変える事で、ゆっくり落ちたり、止まったり、上昇しているように見えるんです。とても面白くて粒と粒の間に手を入れてみます。見えない粒があるので、濡れてしまいます。手に取れるような水の粒。あがったりするのがとても面白いです。
この粒ですよ。水がこんなにまん丸なんて本当に面白い!是非行かれて下さい。高森名物は「田楽」「地鶏の炭火焼き」です。
火の国熊本 (photo by aki)
3枚目の写真を協力いただきました。
Posted at 15時05分
トラックバック
トラックバックURL
http://www.howdy.co.jp/dining-express/tb.php?ID=503