うすはりグラス 松徳硝子株式会社 [DINING EXPRESS誌より]
薄さの美学
うすはりグラスを手に取ってみたときに、プラスチックではないかと思うぐらいの軽さと薄さにまず驚かれることでしょう。うすはりの「はり」は玻璃のことで、薄い硝子で作られたグラスのことです。グラスのフォルムはとても端麗でその繊細さは他のグラスと一線を画します。まさに飲み物を持って飲んでいる感覚のグラスです。グラスの口当たりは従来のグラスでは味わえなかった感触です。簡単に割れそうですが、薄く柔軟性に富み比重が軽いため、テーブルの上で転倒したぐらいでは割れません。
技術の結晶
「うすはりグラス」を製造しているのは、1922年(大正11年)電球用ガラスの工場として創業した東京都の松徳硝子さんです。電球用ガラスの特徴を十分に知り尽くしその技術をグラスに応用した松徳硝子さんの努力があったからこそ世に誕生したグラスといえます。「型吹き」という技法によってハンドメイドでガラス作りに専念してきた熟練技術工のモノ作りの精神がこの「うすはりグラス」に込められているといえます。工員さん総勢三十余名のチームワークが生かされています。
職人さんの中には「東京マイスター」「すみだマイスター」を受賞された方もおり、松徳硝子さんの作る江戸硝子は東京都伝統工芸品として指定されています。2003年8月にはうすはりタンブラー5個セットが、ニューヨークの国際ギフトフェァーでベストニュープロダクト賞を受賞し、その技術・デザインは国際的にも認められています。
うすはりグラス「酒道具」
大きさの違う5種類のグラスを木箱に入れた、アルコール嗜好派の方には大変嬉しいグラスセットで、素敵な時間を演出してくれることでしょう。
LL/L/M/S/SS LLサイズは缶ビール、Mサイズは瓶ビール、Sサイズは吟醸酒などお酒の種類で「うすはりグラス」で堪能できますし、道具セットはプレゼントにも最適です。(5,250円)
(取材協力)
松徳硝子株式会社
〒130−0013
東京都墨田区錦糸4−10−4
TEL:03−3625−3511
お勧め商品購入サイト:「匠の箱」
Photo:No.1/No.2 T.Tominaga
Posted at 06時05分
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