長崎「京華園」の特製ちゃんぽん [全国グルメ情報]
長崎ランタンフェスティバルに行って来ました。中国の春節(正月)に合わせたお祭りで、1月29日から、2月12日までの間、長崎新地中華街はもとより、浜市・観光通りアーケードなどの市内中心部に、約1万5千個にも及ぶランタン(中国提灯)が飾られ、幻想的です。湊公園をはじめ各会場には、中国陶器(景徳鎮)を1万個組合わせて作られた「龍と鳳凰」や孔雀などの大型オブジェが所狭しと飾られます。
特製ちゃんぽん(1,050円)は、いか、蠣、えびなどの魚介類からたっぷり染み出た旨みと、シャキっと仕上がった野菜の甘み、そして辛すぎないスープで、本当にバランスのよい味に仕上がっています。あっさりというより、まったりなのですが、実に上品なんです。どれかが出すぎても、足りなくてもこんなお味は出ないなあといつも感動します。
多くの観光客でにぎわう中華街ですから、通り沿いの中華料理店には、外まで行列ができます。“10組待ち”の待ち遠しさを経てでも待つ価値があるのが「京華園」の特製ちゃんぽんです。
中華街でちゃんぽんを食べたら「はずれ」なことは、ほとんどありませんが「京華園」は創業60年を誇る老舗ですから、ちゃんぽん以外の品揃えも豊富。本格的な中華から庶民の味方ちゃんぽんにいたるまで、一流のテイストが楽しめます。昔あった「長崎ちゃんぽん党(ちゃんぽんに一過言ある有識者たちが食べ歩き、意見交換をする会)」でも絶賛されていた実績があります(長崎ちゃんぽん党、今もあるのでしょうか?)。
そして、なぜか長崎のちゃんぽんでよく見かけるのが上に乗っかった「肉団子」です。鶏と豚のミンチに魚のすり身を混ぜてつくった肉団子も、絶対家庭では出せない、長崎以外のいかなる場所でも食べれないお味。
「京華園」が元祖と言われる「角煮丼」(1,050円)も、ひたすら「好吃(ハオチー)」で、特大あつあつのゴマ団子(265円)をやけどに気をつけながらほおばれば、おなかも心もホカホカで大満足!
上品なフランス料理もいいけれど、なんでもかんでも一つのどんぶりに入れ込んで「おなかいっぱい召し上がれ」っていうダイナミックな感じが、いろんな国で生き抜いている中国人パワーのみなもとなんでしょうね。
「京華園」
長崎市新地町9-7
Posted at 12時56分
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