ダイニング・エクスプレス VOL.2表紙 [DINING EXPRESS誌より]
創刊号の表紙は春らしい色を使った生ハムでした。2004年6月に発行したダイニング・エクスプレス2号表紙は、夏に向け爽やかなイメージのものをと考えて、バリのリゾートで撮影した写真を掲載しました。撮影したリゾートはバリのチャンディダサ地区にあるザ・セライホテルです。世界各地のリゾートで有名なホテルを展開しているGHMグループのホテルで、マレーシア・ランカウイ島のザ・ダタイなどが有名です。撮影した時は1996年でしたが、現在このザ・セライホテルはアリラ・マンギスホテルと名前を変えています。
チャンディダサ地区ではアマングループのアマンキラが有名ですが、ザ・セライはコンパクトなホテルながらセンスの良さが光るホテルです。空港に近いヌサドゥア地区にあるアマングループのアマヌサホテルを手掛けたケリー・ヒル氏が設計を担当しただけあって、大人のセンスを感じさせる雰囲気に仕上がっています。
敷地を囲うように客室棟が配置され、中央には刈り込んだ芝生の庭とブラックタイルのプールをレイアウト。全室からプールと海が眺められます。
リゾートだけに風を感じることができるレストランでは美味しいインドネシア料理のアラカルトからオリエンタルな料理まで、シェフの温かい心遣いを感じる料理を堪能することが出来ます。
ダイニング・エクスプレスでは表紙の写真とリンクした、カバーコラムを掲載しています。
COLUMN:
今年もまた暖かい季節がやってきた。暖かくなると、外でとる食事も良さそうだ。冬の間は誰も見向きもしなかったオープンカフェのテーブルも、通りかかる公園のベンチも魅力的に見えてくる。空気がいい阿蘇の高原の緑の絨毯は更に気持ち良さそうだ。
考えたら、1年に何度戸外で食事を取るだろうか。普通なら数えるほどしかないだろう。思い起こせば、小さい頃はよく外で食べた記憶がある。遠足・花見・運動会・遊園地やキャンプ、行事がからんだりしてるから、子供心に記憶に残っているだけかもしれない。屋根とテレビ付きではない、いわば「非日常空間」での食事の代表だったわけだ。今ではカフェのデッキテラスの特等席でのエスプレッソ一杯でも、記憶に残る非日常空間だ。
非日常空間と美味しい料理が組み合わさり、最近ではエキゾティク(異国風)で開放的なレストランが増えている。「リゾート」気分なダイニングを楽しむのは、心地良い時間と空間を楽しみたいからにほかならない。
海から運ばれる心地良い潮風、贅沢な時間と空間、自慢の料理とお酒を堪能し、至福のひとときを過ごす。アジアのリゾートを満喫するにはこれが不可欠だ。
リゾートは海だけでなく、温泉などはさしずめ和のリゾート空間といえるだろう。
この文章を書いていて、改めて外での食事が美味しそうなものに思えてきた。日常空間から脱し、熊本の初夏の風を感じ食事をしよう。<T.T>
Posted at 08時00分
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