Vol1 冷凍食品のいいところ [DINING EXPRESS誌より]
■保存料なしで安全・衛生的
冷凍食品が衛生的ってほんと?
冷凍食品は衛生基準に基づいて製造工程が管理され、さらに急速凍結されてからマイナス18度(注)以下の低温に保たれ流通しています。製造・流通を通じて腐敗や食中毒の原因となる微生物の活動が抑制されるため、冷凍食品はきわめて衛生的です。
冷凍食品が安全ってほんと?
マイナス18度以下では細菌・カビ・酵母が繁殖することはまれなため、冷凍食品は保存料を使う必要がなく、安心してお召し上がりいただけます。
どうして品質はマイナス18℃以下がいいの?
通常、食品衛生上問題となる微生物の発育温度範囲はプラス5度〜60度程度であり、特殊な微生物を含めてもマイナス10度〜プラス90度に限られるため、マイナス18度以下で繁殖活動をすることはまずありません(図表:マイナス18度以下に保つ理由)。微生物だけでなく、食品の品質に影響を及ぼす酸化や酵素活性などについても、マイナス18度以下に保つことで品質の劣化を防ぐことができます。
また、凍結保存中でも氷結晶は成長し大きくなることがありますが、温度が低いほど氷の結晶が大きくなりにくくなるので、解凍時の食材へのダメージが少なくなるからでもあります。
マイナス18度
通常、食品衛生上問題となる微生物の発育温度範囲はプラス5度〜60度程度であり、特殊な微生物を含めてもマイナス10度〜プラス90度に限られるため、マイナス18度以下で繁殖活動をすることはまずない。また、凍結保存中でも氷結晶は成長し大きくなっていく(特にマイナス10度以上では氷結晶の成長が早い)が、温度が低いほど氷の結晶が大きくなりにくい。
■急速凍結だから品質キープ
Q.どうして急速凍結がいいの?
A.急速凍結がよいのは、最大氷結晶生成温度帯を速やかに通過させることにより、氷結晶の大きさを小さくして食品組織への物理的ダメージが小さくて済むからです。(下図参照)
Q.良い凍結状態とは?
A.マイナス18度以上にならないように温度管理をすることです。なぜなら、凍結保存中でも氷結晶は成長し、大きくなることがあるからです。(下図参照)できればマイナス20度以下での保存が望ましいでしょう。
■いつでもおいしく節約上手
Q.いつでもおいしいのはなぜ?
A.冷凍野菜など多くの製品は、とれたて原料を現地の工場で加工・急速凍結して生産されています。その新鮮さは産地直送と同じ。解凍すれば、栄養・風味ともにフレッシュな状態に再現できます。だから収穫期の旬の味が年中入手可能。季節に関係なく、好きなメニューを常時食卓に載せられるのです。
A.上手に使いこなせば、冷凍食品ほど重宝なものはありません。無駄がなく、保存できるというメリットを活かすだけでも食生活を豊かにしてくれるはず。他にも利点はいろいろあります。
●経済的な節約
特に調理品は、下ごしらえの手間や必要な調味料、その他の材料も要らないので、お得。シーズンオフや不漁・不作にも関係なく、価格が安定しています。
●時間の節約
時間も手間も大幅短縮。食品によっては下ごしらえも不要。時間に追われることなくゆとりの調理が楽しめます。当然、キッチンの汚れも最小限に。育児に追われたり、仕事に時間をとられる人には、特に役立つでしょう。
●手間の節約
下ごしらえがしてある調理品なら、扱いはいたってラク。切ったり刻んだり、といった作業も不要。味つけの心配もなし。表示されている方法に沿って加熱するだけで、常に本格派の風味が楽しめます。
●食材の節約
前処理(下ごしらえ)の段階で不要な部分がほとんど取り除かれているので、捨てるところがなく、無駄なく使えます。また、保存しておけば必要なときに必要な分だけ使うことができて便利です。
Q.簡単に本格的な料理ができるってホント?
調理品はシェフの技術を生産加工段階で再現して生産しています。表示されている方法に沿って加熱するだけで、常に本格派の風味が楽しめます。
加工・急速凍結
前処理(下ごしらえ)・加工
材料をきれいに洗って、食べられない部分や不要な部分(魚の場合、頭、内臓、骨、ヒレなど)を取り除くこと。
また、加工とは、食品によっては味つけ、下ゆでなどの調理の一部がされている(たとえば、殻をむいたえびにパン粉をつける)など、完全に調理されて加熱するだけで食卓に載せたりお弁当のおかずになったりする状態のこと。
栄養・風味ともにフレッシュな状態に再現
品質の変化を防ぐ
急速凍結により水分の蒸発や酸化などを防ぐことができ、味、風味、歯ざわり、色、香り、栄養、衛生状態をそのままの姿で保持することが可能。また、色については冷凍による退色速度を遅らせることと、アルミ蒸着袋に入れることによる遮光によって、退色を防止する。
無駄がなく
無駄がない
不要な部分の除去などの下ごしらえが済んでおり、味つけ、下ゆでなどの調理の一部がされているものもある。
保存できる
品質の変化を防ぐ 急速凍結により水分の蒸発や酸化などを防ぐことができ、味、風味、歯ざわり、色、香り、栄養、衛生状態をそのままの姿で保持することが可能。また、色については冷凍による退色速度を遅らせることと、アルミ蒸着袋に入れることによる遮光によって、退色を防止する。
キッチンの汚れも最小限に
キッチンの汚れを最低限に
商品によっては油を使用せず、オーブン、オーブントースターや電子レンジでの調理のため、油の処理や調理器具を洗う必要がない。
資料提供
株式会社ニチレイ
Posted at 07時03分
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