アルネ・ヤコブセン 美しい灰皿 リボルビング・アシュトレイ [編集長コラム]
シリンダライン リボルビング アッシュトレイ L
これはシンプルで飽きのこない素敵なデザインの灰皿です。灰皿の割にはステンレス製で高いと思うかもしれません。ステルトン社Cylinda-Line(シリンダライン)はシンプルで研ぎ澄まされたデザイン性を持ち、また機能性が高く、1967年発売から今現在に至るまで35年以上も世界中で愛され続けています。
製品開発面、デザイン性、市場性を今日の指標に合わせていたら、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)がナプキン上に描いたラフスケッチは、このように芸術にも値する程美しいステンレススティールの製品になっていなかったでしょう。ヤコブセンはデンマーク王立芸術アカデミーを卒業した、デンマークの建築・デザインの第一人者です。
この灰皿の使い方は、半球状のボールに灰を溜めることができ、支柱部分を回すことによって吸殻を内部へ捨てることができます。くるっと回転するので(リボルビング)す。気持ちがよいくらいに。
発売後すぐに多大な注目を浴び、製品の発売と同じ年にデニッシュデザインカウンシル(DDC)によって設立されたIDプライズを受賞。1968年にアメリカン・インスティテュート オブ・インテリア・デザイナーズからインターナショナル・デザイン・アウォードを授与、さらには、MoMA(ニューヨーク近代美術館)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、並びにデコラティブアート国立美術館などのパーマネントコレクションに選定されています。
ヤコブセンはチェアなどのデザインも才能を発揮しています。ヤコブセンデザインって素敵ですね。
Posted at 11時13分
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