2009.10.30 南蛮菓「ざびえる」から、宣教師たちの足跡をたどる [全国特産物情報]
大分ざびえる本舗のお菓子「ざびえる」。バターの効いた皮に白あん、さらにラム酒につけられたレーズンの香りのコラボがおいしいお菓子です。以前記事でもとりあげました「瑠異沙(るいさ)」も「ざびえる本舗」の商品です。古くからある老舗なのかと思っていましたが、2001年に設立された会社のようです。お菓子の種類も「ざびえる」「瑠異沙」と「豊のたちばな」の3種類。少数精鋭とはこのことでしょう。
大分とザビエルの関係は深いようです。ザビエルは、天文20年(1551年)豊後の国を訪れ、大友宗麟の保護を受け、神の教えを広めるとともに、デウス堂・小学校・コレジオ・大病院などの施設も次々と作りました。大分の町は、大変賑わい、南蛮文化の花が咲き乱れていました。
南蛮文化と熊本はあまりかかわりがないように思えるかもしれませんが、そうともいえないようです。大分と長崎の中間に位置する玉名市高瀬地区は、宣教師たちがたびたび訪れた町。この地は、熊本県でありながら、大友宗麟が支配していた町です。ヨーロッパの古い文献にTacaxe(高瀬)という文字が出てくることからも、玉名とキリスト教は、意外と深いかかわりがあったのですね。
また、熊本市の本妙寺には、加藤清正の南蛮衣服が今も保管されていて、さらに熊本市の島田美術館には、細川忠興が身につけた和洋折衷の鎧下胴着があると聞いたことがあります。南蛮の衣服に身を包む清正と細川忠興の姿は、なかなか想像できませんね。<YA>
Posted at 00時13分
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