2010.5.2 ほんとに幻・・・三春素麺 [全国特産物情報]
「幻の」と名のつく食べ物は、多いのですが、本当に幻のものってあんまりないと思いませんか?この三春素麺が幻とうたうのにはワケがあります。
江戸時代、三春藩でそうめんは、藩が手がける高級物産として、三春城下に23人のお抱え職人にそうめんを造らせていたのだそうです。しかし、明治維新の廃藩置県で藩がなくなり、職人を抱えることができなくなり衰退したとのこと。それから、ぷっつりと途絶えること110年。綾小路きみまろの潜伏期間が30年ゆえ、約4倍弱。しかし、過去の文献「和漢三才図会」を頼りに、ある麺匠が復元させ、今では全国的に人気が出ているのだそうです。このストーリーだけでも、まさに幻の冠が相応しいです。
こちらが三春素麺。素麺とは言っても平たくて太め。長さも、普通の素麺の1.5倍はあります。当然ゆで時間も、少し長めの4分前後で、びっくりするほどこしがあります。つるんとしたのど越しと、シコシコとした歯ざわりは、他では味わえません。うどんやそばについて一過言ある人は多く、さらに焼きそばもB級グルメの王道として付加価値がついてますが、素麺について熱く語る人にはなかなか会ったことありません。「揖保の糸で十分」という人に是非食べていただきたい。想像以上に深い世界がのぞけますよ。<YA>
蕎麦&うどん食べ歩き 全国そばうどん編1 青森。秋田。岩手。山形。福島
Posted at 00時31分
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