2009.8.2 あか牛バーガー DENORY'S DINER(デノリーズ)熊本 阿蘇 [熊本グルメ情報]
阿蘇のあか牛を使ったパテと
自家製ベーコンが自慢の
手作りのハンバーガー
阿蘇の風物、大草原の中でのびのびと放牧されているあか牛。阿蘇の大自然の中でよく運動をし、太陽の光を十分吸収した上質の牧草をたっぷり食べています。あか牛の特徴は、適度な脂肪がのっていること、しかも柔かく自然の草を食べているため安全でヘルシーであることです。あか牛は熊本の食の一つとしてレストラン・ホテルなどのメニューでも使用され高い評価をいただいています。
南阿蘇にあるDINER DENORY’S(デノリーズダイナー)では阿蘇あか牛のパテ、地元産たまねぎ、自家製ベーコンなどを使った手作りのハンバーガーが大人気で、福岡の百貨店の催事などでも提供されるほどです。
大自然の中で育つ
阿蘇の牧場の歴史はかなり古く、今から千年以上も前平安時代の古文書には、肥後国に馬牧があったと記されており、内牧や外牧などの地名が残っていることからも、阿蘇には古くから牧場があったことがうかがえます。熊本あか牛のルーツは明治時代にさかのぼり、地元に飼われていた在来種の大型化を図るために交配された、シンメンタール種「ルデー号」であり、在来種との間に体格のすぐれた種雄牛を次々と産出しました。現在の種雄牛も、血統をたどっていくとそのほとんどがルデー号に至るといわれています。あか牛も和牛の一種で、品種名を褐毛和種(あかげわしゅ)といい、古くは農耕、運搬など役用牛として日本各地に飼われていました。
あか牛の生活は、一日に3〜6kmを歩き、草の多い草原では比較的短い距離を歩き、逆に草が少ないと長い距離を歩きます。食べる草の量 は、成長した牛で1日に生草を60〜70kgも食べます。あか牛が牧草地を歩くことによって整地され、伸びた牧草を食べることによって草原の荒れを防いでいます。あか牛のいる所に緑の草原があり、荒れた原野には あか牛は帰ってきません。その意味で、あか牛は自然を守り環境と共生しています。早春の阿蘇の名物である「野焼き」は新しい草のために必要なことであり、また害虫などの駆除もできます。野焼きと阿蘇の大草原、あか牛はこの大自然の賜物なのです。
草原に牧草が芽ぶくころ、牛や馬の放牧が一斉に始まります。牧草地に放たれた牛は、とても気持ち良さそうで飛び跳ねたり頭を土にこすりつけたりして、解放感を全身で表現します。近年では四月から十一月下旬までの約二百四十日間、放牧ができるようになりました。阿蘇の放牧頭数は成牛で約一万頭、飼養農家数は約三千戸、百を越える放牧地があり、それぞれの放牧地で数百頭が群れています。
協力(社)熊本県畜産会
キャプテンバーガー
熊本市内から車で約1時間、国道57号線から阿蘇大橋を渡り国道325号線をしばらく行くと可愛いお店が集まった一角にDINER DERNORY’S(デノリーズ)があります。アーリーアメリカン調の雰囲気がある建物のそばには、雑貨屋が入っている赤いトレーラーが置いてあり目印になります。約2年前にトレーラー内で営業していたピザ屋から移転しデノリーズとしてオープンしたこのお店の自慢は、阿蘇のあか牛を使った手作りハンバーガーやピザ。
一番人気があるのはキャプテンバーガー(フライドポテト付き840円)。あか牛と地元契約農家のたまねぎと各種調味料を混ぜ込み手ごねで作られたパテを110g使用しています。自家製のベーコンを分厚くスライスし、トマト、レタス、特製バーベキューソースをかけ自家製のバンズでサンドしてあります。あか牛を使ったパテは想像以上にジューシーで分厚く、自家製ベーコンとの相性も大変よく、レタスのシャキシャキ感がみずみずしく、かなりの食べごたえがあります。
店長の金子健太さんは香川県の出身で、大学の農学部在籍中にデノリーズ前身のピザ専門店でアルバイトをしていたそうです。阿蘇の生活をたいへん気に入られ、卒業後にはデノリーズの店長を任されることに。一番好きな阿蘇の季節はとの問いには、「どの季節もそれぞれの良さがありますが、冬の寒い日のクリスタルのように透きとおった満天の星空はとても素敵ですね」と話していただきました。金子店長はバンドのギタリストもされており、月1回第四土曜日に開催される全員参加型のパーティー「デノリーズナイト」では、招待アーティストに混じって演奏をされることも。ここデノリーズがにぎやかになるひと時です。
大きな体を阿蘇の草原の上にたたえ、つぶらな優しい瞳で見つめるあか牛。世界一のカルデラの中で人々の暮らしをささえ、訪れる人にも優しい気持ちで接してくれるあか牛。阿蘇の草原や大自然をこれからもこのまま引き継いでいくのは大事なことだなと思いました。
DINER DENORY’S
869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3814-1
TEL:0967-67-3307
営業時間:11:00-21:00 TEKE OUT可
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Posted at 00時38分
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