COVER COLUMN/秋の味覚 [DINING EXPRESS誌より]
天高く馬肥ゆる秋.秋の味覚を前にダイエットなどとは言っていられないだろう。
秋の味覚で思い出すのが柿。私の実家の庭には大きな柿の木が二つあり、子供の頃はよく登
っていた。しかし、柿を枝ごと折って採っては、親に怒られたものである。
「桃栗三年、柿八年」というように、柿は芽が出てから実がなるまでには時間がかかる。まったく、親が怒るのも無理はない。ゆっくりと時間をかけて育った柿はそれだけに味がよく、甘柿は甘柿で、渋柿は渋を抜けば甘柿と趣の違う美味しさがある。
どこか古風な感のある柿。実は日本が原産(中国という説も)。日本の国歌は「君が代」、国花は「さくら」、そして国の果物=国果は「かき」。柿は、日本の代表的な果実として古くから親しまれている。学名も「 DIOSPYRS KAKI」で世界各国の辞典でも「KAKI」で通用する。
日本では柿=果物だが、世界で見た場合、オーストラリアでは観賞用だったり、アメリカではウッドゴルフクラブの原料(幹の部分が)だったりする方が有名。あんなに美味しい柿を食べないとはまぁもったいない話だが、最近ではその美味しさが認められ、食用にも栽培されつつあるらしい。
「赤き」から名前が由来した柿。もみじと共に色づき、庭先にたわわになった柿を見ると秋の到来を感じる。私の秋はもちろん食欲の秋だが、読書の秋、芸術の秋、運動の秋・・・秋は何をするにも素晴らしい。
なにかを始めたくなる季節。いろんな秋を満喫してみてはいかが。(S・Y)
Posted at 09時53分 パーマリンク
おもてなしご飯と味わい小鉢 [DINING EXPRESS誌より]
旬のじゅんさいの喉越しを味わう
とろろじゅんさい
■材料
じゅんさい
とろろ
だし
醤油
わさび
■作り方
1.じゅんさいを軽く水で2〜3回洗い、ザルに上げ水気を切る。
2.水気を切ったじゅんさいをたっぷりのお湯に通し、鮮やかな緑色に変わったら手早くすくい上げ、冷水(出来れば氷水)で冷やす。
3.十分に冷えたら水からすくい上げて、器に入れ上からとろろをかけ、だし、しょうゆ、わさびを少々入れる。
Posted at 05時29分 パーマリンク