上野精養軒でパンダプレートを食べ、パンダを想う

上野動物園のパンダたちが、来年1月に中国へ返還されるというニュースを耳にしました。
シャオシャオとレイレイ、あの愛らしい姿が見られなくなると思うと、なんとも寂しい気持ちになります。
そんな思いもあって、上野の老舗「精養軒」で提供されているパンダにちなんだランチを味わいに行ってきました。

訪れたのは、上野恩賜公園の高台にある「上野精養軒」。
明治5年(1872年)創業という、150年以上の歴史を誇る日本の洋食文化の草分け的存在です。
かつては皇室の晩餐会にも料理を提供していたという由緒あるレストランで、今も変わらず伝統の味を守り続けています。
平日でしたが外のベンチにはすでに行列ができていました。
しばらく並んでから案内された店内は、クラシカルで落ち着いた雰囲気。
さすがって感じです。

注文したのは「パンダプレート」。
その名の通り、パンダをモチーフにしたランチプレートで、エビフライ、カニクリームコロッケ、ハンバーグ、ナポリタンなど、洋食の王道が一皿にぎゅっと詰まっています。
見るだけでもわくわくしますね。
どれも丁寧に作られていて、特にエビフライは衣がサクッと軽く、プリッとした海老の食感がたまりません。カニクリームコロッケはとろりとしたベシャメルソースが絶妙で、老舗の技を感じさせる味わいでした。

そして何より心をくすぐられたのが、お皿に描かれたパンダの親子のイラスト。
思わず笑顔になってしまいますね。

精養軒の洋食は、懐かしい感じですが、とても洗練された味わい。
マンゴーを使用したデザートでしたが、アレルギーであるためバニラアイスに変えていただきました。おとなのお子さまライスって感じの精養軒のパンダプレートはぜひ味わっておきたい一皿です。
パンダちゃんがいなくなってもこのメニューは残ってほしいですね。
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