【上野の森美術館】「正倉院THE SHOW」蘭奢待をくんくん

「正倉院THE SHOW」という展示を見に、上野の森美術館に行きました。
奈良、東大寺の北側に建つ正倉院は、9000点もの宝物を1300年近く守り伝えています。
その正倉院の宝物を360度からスキャンして取得された高精細な3Dデジタルデータに、演出を加えた映像を大スクリーンで見ることができます。
本物が展示されているわけではないのですが、デジタルデータでいろんな角度から細部に至るまで見ることができるのが魅力。
それだけでなく宮内庁の方々がどんな風に点検したりして保管されているのかなども映像で見ることができて、非常に興味深い展示でした。

こちらの展示の目玉の一つがこちらの「蘭奢待」です。

蘭奢待とは香木。
すごくいい香りがするらしく、織田信長が切り取った跡もあるのだそう。
今回、成分分析など詳細な科学調査により、史上初めて再現した天下第一の名香「蘭奢待」の香りが展示されています。

どんな香りがするんでしょう。織田信長が熱望した香りですよ。ワクワク。

蓋を鼻に近づけて香ってみました。
言葉にするのは難しいのですが、いい香り。
甘い香りなのですが、少しシナモンチックなスパイシーさもあります。
奥ゆかしくて素晴らしい香りにうっとりしますね~。
物販コーナーには「蘭奢待香りカード」なるものが販売されているのですが、伺ったときは売り切れでした。

お宝に包まれる「美のアベニュー」。
全部、正倉院で大切に伝えられている宝物に描かれたものです。
何もかもうっとりする美術展で楽しませていただきました。
11月9日までです!<YA>