北九州名物♪さばのぬかみそ炊き
北九州に行き、「ぬかみそ炊き」という郷土料理をいただきました。ぬかみそ炊きとは昔から食されている北九州の名物です。言い伝えによれば、江戸時代お国代えにより北九州市小倉へやってきたお殿様はぬか漬けが大好きで、入城の折、家宝のぬか床を持って来てきたのだそうです。お殿様なのに、まるでおばちゃんのような振る舞い!なんだかほほえましく、笑ってしまったのは私だけでしょうか?
しかしここまでだとよくある話。北九州市の城下の民は、さばやいわしをぬか床で炊いたものをお殿様に献上し、お殿様は、それをとても気に入られたのだとか。それ以来、ぬかみそ炊きは北九州で親しまれ、保存食として食されているのだそうです。まさにソウルフード。
とろーりとしていて甘辛味。ご飯がどんどんすすむおいしさ♪「ぬかみそを炊く」っていう料理があることを、同じ九州人ながら初めて知りました。北九州以外にもあるのかと調べてみましたが、ネットでは見当たらず、まさにワンアンドオンリーのふるさとの味といえるでしょう。しょうゆベースにぬかがほのかに香るぬかみそ炊きは、ぬかに含まれるアミノ酸が複雑なうまみとコクを生み、青魚特有の臭みが抑えられていてオツな味。初めて食べたのになんだかなつかしく感じる味。家庭の味なのに、我が家では絶対再現できない味でした。<YA>