塩&にがりの白松 海藻の出汁がおいしい 浜御塩えこそると藻塩
対馬のおみやげに白松(はくまつ)さんの「浜御塩えこそると藻塩」というものをいただきました。少し茶色がかっているお塩で、海草が関係していることはわかるんですが、藻塩と聞いただけでは、どんなものか想像できませんよね。こちら、かなり手が込んだお塩なんです。「浜御塩えこそると藻塩」は、壱岐対馬国定公園に認定されている海岸から海水を汲み上げた海水を濃縮させ、天日干した国産の海藻(アラメ、ホンダワラ)を海水に漬込み、平釜で煮詰めて作られるんだそうです。
色がちょっと海藻っぽいでしょう?海藻は、冬から春にかけて成長した、一年で最もおいしい季節に、一株づつ採ったものを天日で乾燥させ、保存します。藻塩を作るときに濃縮海水に漬込み、じわじわ旨味成分を引き出すんだそう。海藻成分がエキスとして、海水に溶出した段階で、海藻そのものは取り出し、海藻エキスが入った濃縮海水を、塩職人が平釜で丁寧に煮つめながら結晶化させます。丁寧にかき混ぜながら煎り上げ、サラサラの「浜御塩えこそると藻塩」ができあがるのです。
海草の成分がしっかり溶け出した塩ですから、アミノ酸的な旨みが半端なく、すごくおいしいです。特に、てんぷら、から揚げ、寄せ豆腐の付け塩、おにぎり、お吸い物など、シンプルな使い方をすればするほど、そのおいしさが際立ちます。<YA>