桜もちの元祖!長命寺の桜もち
「東の長命寺、西の道明寺」といえば、桜餅の話。桜餅の元祖である長命寺の桜もちを買いに行きました。桜もちの由来は、創業者である山本新六さんが享保二年に土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにして試みに桜もちを作り、向島の名跡・長命寺の門前にて売り始めたのが始まりだとか。ちなみに享保2年というのは、一七一七年で、大岡越前守忠相が町奉行になった年だというから驚きです。その頃から桜の名所だった隅田堤(墨堤通り)は花見時には多くの人々が集い、桜もちが大いに喜ばれ、これが江戸に於ける桜もちの始まりなんだそうです。こちらが店構え。力強い桜もちの文字が印象的。
こちら、桜餅。隅田川では、浅草から浜松町まで水上バスが出ていて、船に乗りながら帰ってみることにしました。
隅田川から東京の風景は、また違った目線。スカイツリーも青空に映えます。
しかし、花より団子ってことで、船で遊覧を楽しみながら、桜もちを開けます。桜の葉の香りが、漂います。それにしても、葉っぱの量。多くないですか?
なんと3枚でくるんであります。中を分解すると、
こんな感じです。私が今まで食べていた桜もちは、ピンク色で、もち米。全然違いますね、今まで私が食べていたものとは。こちらは、白くて小麦粉のようです。土地が変わると、全然違うもの。こういうのを、カルチャーショックというのでしょう。
アンコも上品な感じ。この桜の葉っぱは、桜もちと一緒にいただくものなのでしょうか?と悩みましたが、HP によると、
「桜もちを包んでいる葉、あれは取るんですか?食べるんですか?」
当店へのお問合せで一番多いのが、この質問です。
逆に「どうなさっておられますか?」とお尋ねしますと、
「葉は取る」というお方もあれば、「葉も一緒に食べるのが江戸っ子」という方もおられ、なかには「1枚だけつけて食べる」折衷派も。
もちろん正解はありません。食べ物は、やはりそれぞれのお好みで召し上るのがなによりだと思いますが、
当店では、桜葉をはずしてお召し上りいただくことをお勧めいたします。
私も葉っぱをすべてはずして、ほんのりと桜の葉が移った状態でいただくのが、好みでした。春が待ち遠しくなるようなおいしい桜もちでした。<YA>
長命寺桜もち
〒131-0033
東京都墨田区向島5-1-14
03-3622-3266
月曜定休日