創業寛永7年 千鳥屋宗家 「いとはん」で方言について考えた

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千鳥饅頭で有名な千鳥屋さん。創業から370年余りの長きにわたり、人々に愛され続けています。その千鳥屋さんに「いとはん」というお菓子があります。「いとはん」とは、大阪弁で商家の長女という意味だそう。お嬢さんを親しみを込めてこんな風に呼んでいたんだそうです。そう考えると、パッケージも昔のお嬢さん風。万華鏡みたいでもあり、着物の柄のようでもあります。

 

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千鳥屋さんだし、このパッケージだし、なんとなく和菓子なのかなと思っていましたが、中を開けると、チョコレートでした。ベルギー産のチョコをクラッシュクッキーにまぶしてあります。形はお花の形らしい。お花といえば、お花ですが、言われなければ気づきませんね。そういわれてみれば、パッケージにもお花柄が織り込まれていました。ざくざくとしたクラッシュクッキーの食感と、ベルギーチョコが合います。期間限定で抹茶チョコ味もあるみたいです。

「大阪」「いとはん」という検索ワードでと調べると、ラーメン屋さんとか定食屋さんとか喫茶店とか、たくさんでてきて、いとはんが日常的な言葉であるとわかります。「いとはん」と一緒に出てくる言葉が、「こいさん」。「こいさん」とは、「小さい(こ)」+「いとはん」という意味で、小さいお嬢さん(末っ子)という意味だそう。3人姉妹の場合は、長女「いとはん」、真ん中「なかいとはん」、末っ子「こいさん」らしい。

おもしろくなって、調べていると、男の子は「ぼんちゃん」。男の子が大人になってお父さんになって、そこに女の子が生まれるとその女の子は

「ぼんちゃんとこのいとはん」(笑)

おもしろいですね、方言って。お菓子には全然関係ない話でしたが、勉強になりました。<YA>