東京銀座清月堂本店 おとし文 切ないね。
銀座にある和菓子の老舗、清月堂本店さん。明治40年創業だそうです。お店の周辺には橋が多くあり、この橋から水面に映った綺麗な月が眺められたことから「清月堂」という屋号になったそうです。
こちらのおとし文というお菓子をいただきました。ホロホロとした口どけと、しっとりした舌ざわりが人気の清月堂本店の看板商品です。「おとし文」。なんと品のあるネーミングなのでしょう。 「おとし文」というのは、昔、身分の違う武士に恋をした女性が、叶わぬ想いを書いた恋文を渡すことができずに、丸めて川に流した様を言うそうで、叶わぬ恋の儚さを、ほろほろとした口どけで表しています。なんとも切ないネーミングですね。
小さなまん丸いしぐれ菓子。びっくりするほどふわふわと柔らかいです。
黄身餡を皮で包んで蒸してあります。おだやかな甘さがやさしく口の中に広がり、とても上品な味。季節限定の栗バージョンもあるのだそうです。清月堂さんは、和菓子を食べることができる喫茶店もなさっているようですね。老舗ならではの、品格が感じられるお菓子でした。<YA>