高野文子 しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん

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あれは、高校生の時だったでしょうか。高野文子さんの「おともだち」という漫画を読んだときの衝撃は忘れません。レトロな雰囲気の中に、凛とした美しい心をまとったような漫画に、それまでリボンだのマーガレットだのにうつつを抜かしていたわたしは、戦慄を覚えました。
 その高野文子さんの漫画が、福音館書店から出ている「こどものとも」に掲載されています。

内容はこんな風。

しきぶとんさん しきぶとんさん
あさまで ひとつ おたのみします

どうぞ わたしの おしっこが
よなかに でたがりませんように

まかせろ まかせろ おれに まかせろ

もしも おまえの おしっこが
よなかに さわぎそうに なったらば

まてまてまてよ あさまで まてよと
おれが なだめておいてやる

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「まかせろ まかせろ おれに まかせろ」が繰り返されるのですが、これが呪文のようになんとも気持ちよくって、安心するんです。

おねしょのクセがある子どもは、きっと寝る前に「今日も出ちゃったらどうしよう」と不安になりますよね。そんな子どもさんが寝る前に読んであげると安心して眠りにつけそう。心があたたかくなる絵本です。<YA>