柿久右衛門のお吸い物 おめでたい
3月4月は、卒業、入学、退職、転勤などなど、なんだかあわただしくもせつない日々が続きます。お祝いの席も多いのですが、「おめでたい」お吸い物をいただきました。 明治18年創業の鰹節の老舗「柿久右衛門」のお吸い物、その名も見たまんま「おめでたい」です。
見ての通り、鯛の形をしたモナカ状のお吸い物で、見ているだけでハッピーになるシロモノ。ビニールの袋を開けると、ぷーんと漂う鰹節の香りが印象的。
お椀にポトンと鯛が一匹。ほうれん草やら、ピンクのかまぼこやらの具材とともに入れてあげれば、こんなに殺風景なことにはならなかったのにと後悔。
お出汁は、かつおぶしとこんぶとを合わせた「あわせ削り」です。昔から「勝男武士」「喜こんぶ」という風にいわれ、縁起物として重宝されてきました。中から出てくるお出汁とネギ、そして鯛もしっかり入っていて、料亭のお吸い物を飲んでいるようなクオリティの高さでした。回転寿司でただで配られる粉のお吸い物とは、やはり一味もフタ味も違います。あれは、あれで好きなんですけど(笑)。
↓こちらは、たいのお吸物。もしかして、「おめでたい」と味は同じで、モナカがないバージョンかもしれません。おうちでいただくには、これで十分ですね!
株式会社 林久右衛門商店
福岡市博多区麦野5丁目23-17