唐津にプチトリップパート2 一つずつ手作り 創業嘉永3年大原松露饅頭
唐津土産の王道といえば、やはりこれ!大原の松露饅頭です。唐津は、大陸との交易も盛んな港町。豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に渡ってきたのが焼き饅頭という文化だったそうです。それに創意工夫をこらし、江戸時代後期に、できたのが松露饅頭。唐津の虹の松原に松の根元に自生する球状の松露に似ていることから松露饅頭と名付けられたそう。ちなみに本物の松露をググってみたら、こんな感じ。確かにそっくりです。虹の松原に松露饅頭を置いてもわからないくらい(笑)。明治時代になると、炭坑の町として栄えた唐津なので、甘い物への需要が増えたことが後押しして、今や唐津代表銘菓となりました。
ころころしていて一口サイズ。見た目もかわいい。松の枝が描かれた包装紙も昔のままです。たまに無性に食べたくなります。
放し飼いの鶏の卵を使った香ばしいカステラ生地の中は、北海道産小豆で作られたこしあんが入っています。信じられないことですが、機械任せにできない特殊な技術がいるため、今でも一つ一つ手焼きで作られているのだそう。九州一円かなりの店舗で売られているのに、1個ずつ手焼きとは本当に恐れ入ります。そして、取り扱い店舗を見て、鶴屋百貨店でも購入できることを今知りました(笑)。おいしいお菓子はあまたありますが、子どもの頃に飽くことなく食べていたふくさやのカステラと、大原の松露饅頭だけは、マイベストスイーツセレクションの殿堂入りです。<YA>
大原老舗
唐津市本町1513の17
0955ー73ー3181