那覇市 首里城 中秋の宴

 

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皆さん中秋の名月は楽しまれましたでしょうか?私は、初めて首里城に行ってきました。何度も沖縄に行っているのに首里城初めてなんてまったく不謹慎。モノレールの終点首里城で下りて、地元の人々に道を聞きながら歩く。看板もなく、結構遠いことに驚く(笑)。これは、ご年配の方はきつい距離です。道中、ちょうど選挙戦で盛り上がっていて、マイクを持って支援者の皆さんが猛アピールされていました。たどりつきましたが、やはり広いです、首里城。覚悟して登ります。

 

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門を入ると、龍の水源がありました「龍樋」(りゅうひ)は、龍の口から湧水が湧き出していることからそのように名付けられたのだそう。この水は王宮の飲料水として使われていて中国皇帝の使者・冊封使(さっぽうし)が琉球を訪れたとき、那覇港近くにあった「天使館(てんしかん)」という宿舎まで、毎日ここから水を運んだと伝わります。この龍の彫刻は1523年に中国からもたらされたもので、約500年前のものだそうです。水は冷たくて気持ちよかった。

 

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町が見下ろせます。雲が低く感じます。

 

 

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たまたまですが、中秋の宴というイベントがあっていました!琉球舞踊や、琉球王・王妃の選考会などが行われるとのこと。

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お色直し中の首里城の正殿。御庭(うなー)には、ずらっと椅子が並べられ、人がいっぱい!たまたま空いていた席に腰を下ろし、琉球舞踊などを堪能しました。人間国宝の方による演奏に乗せて踊る個展琉球舞踊は、息をのむ美しさ。首里城の正殿をバックに踊るとさらにタイムスリップしたかのよう。昔も中秋の名月は、先ほど書いた中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」に、舞踊を披露していたのだそうですよ。

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衣装を見るだけでも沖縄に息づく文化のすばらしさを感じることができます。基地問題など、いろんな問題に翻弄されている沖縄ですが、ここは、ここだけで「内福」を保てていたなら、どれだけ幸福だったろうかと感じずにはおれません。

 

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雲が低く感じます・・・などと詩人気取りで思っていたところ、なんとこの後土砂降りに(笑)。名月を楽しむことはできませんでしたが、沖縄の深い文化に触れる一夜でした。<YA>

 

首里城公園

 沖縄県那覇市首里金城町1-2
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