東京浅草 てぬぐいふじ屋 

hujiya1.jpg 浅草のおみやげに手ぬぐいをいただきました。ほおずきの柄がとても夏らしく、バックの藍色がグラデーションになっていて涼しげ。創業60年のふじ屋さんのものです。ふじ屋さんの手ぬぐいの柄はすべてオリジナルなんだそう。昔どこかのお店で買った小僧柄の手ぬぐいもこちらのもののようです。

 てぬぐいは江戸時代から暮らしの中で使われてきた実用品。デザインを見ると、「江戸っぽいな」と思う反面、なんてビビッドで新しいんだろうという新鮮な驚きもアリ。それでいて楚々と咲く朝顔やあやめなどは、バックの白地を大胆に生かした日本の美とでもいうべき色彩感覚満載です。

 もともと手ぬぐいは好きで、洗面所のタオルとして使用しています。京都の老舗永楽屋さんやちどり屋さん、そしてかまわぬさんなどいろんなお店の手ぬぐいがありますが、どれもそれぞれ異なる趣でかわいい。でも「ふじ屋」さんのが好き。

 ふじ屋さんは、江戸時代に行われたてぬぐい展の木版で刷られた図録にある柄を復刻したり、熊本に関係あるところでは、細川家の家紋である九曜の紋と明智家の桔梗の紋が1枚の手拭いに染められたものを復元されています。これは、細川家に嫁いだガラシャが明智光秀の娘であることに由来しています。 そのような紋の手ぬぐいを作らせた細川家の寛容さも伺われるエピソードですが、まさか現代によみがえるとは、きっとガラシャもびっくりしていることでしょう。<YA>

 

浅草てぬぐいふじ屋

東京都台東区浅草2-2-15

 03-3841-2283

10:30から18:30

木曜日