熊本県山都町 通潤酒造 純米吟醸古酒 蝉(せみ)
熊本県山都町。水が通る橋で有名な通潤橋のある町に、その名も通潤という酒造会社があります。 通潤酒造は、清らかな湧水と良質な米に恵まれたこの山都町に、明和七年 (1770年)創業した老舗の造り酒屋です。以来230年間「備前屋」の屋号で地元に愛され親しまれおり、なんとこの備前屋時代には、西郷隆盛が泊まったこともあるのだそうです。
司馬遼太郎の小説「翔ぶが如く」の中の一節「過ぎゆく春」の冒頭部分にはこうあります。
浜町は山間の集落ながら良質の水にめぐまれ、江戸後期ごろから 醸造業がさかんになり、なかでも備前屋という造り酒屋が屋敷や倉などが最も大きく、商いも手びろくやっていた。西郷はこの備前屋の奥に身を横たえていた。さきの本営の木山に入る前後から天候がくずれ、菜種梅雨ともいうべき晩春の雨期に入っている。
この「浜町」は、かつて阿蘇神社の大宮司を務めた阿蘇家の居館「浜の館」があったところとしても有名で、歴女にはたまらないスポットとなっています。今ではその場所に矢部高校が立っていて、かつての遺構が残っている場所もあります。
そんな通潤酒造の酒蔵に伺い、オススメは?と聞いたところ、この「蝉」というお酒を紹介されました。
HPを見ると
長い幼虫時代を地中で過ごすセミの生態を、酒蔵で一年間寝かせた古酒のイメージに重ねた商品です。 山都町産の契約栽培米(山田錦、レイホウ)を精米歩合50%まで磨き上げ、柔らかな口当たりの辛口に仕上げました。 とあります。おすすめの飲み方は、冷酒で。
パッケージがオシャレなのですが、純米吟醸古酒「蝉」は熊本の芸術家集団「Voixヴォア」によって企画された商品なんだそうです。売上の一部は、熊本の芸術振興のため「Voixヴォア」へ寄付されるとのこと。
女性にはこちらのブルーベリーのお酒も人気だそうです。視力検査もできますよ!<YA>
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