【並木坂】大福堂「さをしか」 かるかんのようなお菓子

並木坂から坪井川方面にのびる路地に、和菓子のお店を見つけました。その名も「大福堂」さん。戦前から続く和菓子屋さんと聞きました。なかなか入ることがない路地ですが、「こんなところに和菓子屋さんが!」とびっくりです。お隣に「う」という文字が見えますが、現在、お菓子職人をなさっている息子さんがまだお店を継がれる前に、お隣でラーメン屋さんをなさっていたそうですよ。

ショーウインドウにはビスケット万十やきんつば、くり万十、マドレーヌなど、和菓子だけではない充実のラインナップ。こちらのお店は「饅頭」ではなく「万十」という表記で書かれていて、これはこれで味がありますね。以前、お友達のおうちでおいしい「黒糖羊羹」をいただいたのですが、こちらのお店の人気商品だったようです。とにかく濃厚で、黒糖の風味がすばらしかったです。右の下の方に「さをしか」というお菓子を発見しました。どんなお菓子なんだろうと思ってたずねてみたら徳島県の郷土菓子として知られているそうです。「かるかんのような蒸し菓子」とのこと。

「さをしか」。小豆がたっぷり入っていて見るからにおいしそう。ふんわり山芋の香りとふわふわの食感で甘みは控えめ。鹿児島に行ったら、かるかんを毎回買うのですが、熊本にも「さをしか」があると心丈夫ですね。<YA>

 大福堂

熊本市中央区上林町1-36