以前から一度はいってみたいと思っていた、小倉にある割烹料理 『佐藤』
【ミシュランガイド福岡・佐賀2014】で☆1つ獲得のお店なのです。
普段、なかなか予約が取れないお店のようですが、今回は一発で予約ができて、なんともラッキー♪
お店に入ると、10席程度のカウンター席。奥には個室もあるようでした。
今回は、夜のおまかせコースをいただきました。
普段、洋食が多いせいか、慣れない雰囲気にカウンターで緊張しながら待っていると・・・
1品目は粕汁。
中には、極細のささがきごぼう、銀だら、せり、木の芽、ねぎ。
白みそベースの粕汁は、温まってホッとするお味でした。
次に羊のかわいい器と、貝柱のフライ。
羊の器を開けてみると、小松菜の胡麻和えが。
次は、目の前のカウンターでふぐ刺しがきれいに盛り付けられていきました。
普段のふぐ刺しとは違い、二枚引きという引き方だそうです。
ポン酢と共に、細かく刻まれた塩昆布が出てきました。
「ポン酢のかわりに、塩昆布をまいて食べられてみて下さい。」といわれ、食べてみると
これが驚くほど合うんです!!
ふぐの本場下関に住む私も初めての食べ方で、感動してしまいました。
また、その塩昆布が入ったお皿がまたお茶目。店主の遊び心なのか・・・
ふぐの皮は香ばしくあぶられ、1品としておいしくいただきました。
ふぐ刺しの次は、焼きものです。
ぷりんっとした、白子が登場。
じつは、若干苦手意識があり、食べれるかな?と不安でしたが、
全く問題なし!逆においしさに感動♪
ただ焼くだけでなく、柚子釜の中に、ふぐの出汁でとったスープと一緒にいれられ、再度焼き網の上へ・・・
手の込んだ一品でした。
次の焼き物は、ズワイガニ。
そして、この店で一番有名という、からすみ餅。
ただのお餅かと思いきや、中にからすみが入っています。お餅とからすみの塩気がよく合います!
焼き物最後は、京野菜の海老芋とたらの芽。
海老芋とろーり。最高です!!
またも、お茶目なお相撲さんのお皿に入って出てきたのは、かぶらに活ブリと酢飯を巻いたもの。
それと、江戸切子に入ったなまこ酢。
このなまこ酢、全然普通の食感と違うんです!なんというか、サクサクした食感。
カウンターの中のお弟子さんが教えてくれました。
「振りなまこと言って、たくさんの小石となまこを何十分と振り続けて、水分を抜くからそんな食感なんです」と・・・
「家でできますか?」と尋ねたら、「難しいですね・・・」と言う答えが、笑顔で返ってきました。
締めのご飯は、土鍋で炊かれた、ふぐの炊き込みご飯。
やさしいお味で、ついついおかわりしてしまいました♪
最後はデザート。
あまおうの上にクラッシュゼリーがキラキラと乗っかっています。
一緒のお膳に乗っているものは、みかんとりんごをミキサーにかけたものです。
そして、ワラビ餅。黒蜜をかけて・・・
料理の最後は、お薄と呼ばれる抹茶が出てきました。
目の前で繰り広げられる調理や盛り付け、遊び心の詰まったお皿、季節感たっぷりのお料理の数々。
ミシュラン1つ星に選ばれる理由がわかった気がします。
春夏秋冬、それぞれのお料理を是非いただきたいと思える、素敵なお店に出会えました。
(A・N)