下関まで来ましたので、一度来てみたかったレストランにて2名の方の転勤祝いをすることになりました。お店の名前は「レストラン高津」特に最近評判のレストランのようです。こちらのホームページを見ているとどうしても来てみたくなりました。大正ー昭和の洋館が好きなのですが、こちらも登録有形文化財に指定されているビルをリノベーションしてあります。
下関の海峡地区のほど近く、下関プラザホテルのそばの高台の場所に位置します。
蜂谷ビル(旧東洋捕鯨株式会社 下関支店)と書いてあります。煉瓦造2階建ての北に鉄筋コンクリート造二階建てを増築。1926年。昔はここが岬の上の山の部分だったんですね、住所も岬之町。
そしてこのビルなんと、皆さんも知る 日本水産株式会社発祥の地です。グーグルマップにも書いてあります。びっくりして感慨深い歴史を感じます。詳細はこちらのサイトを
海側方面のこちら側がレストランの入り口。めちゃくちゃオシャレな感じですね。
レストランに思えない金庫のようなドアが。
リノベーションされた空間が広がります、洗練されていますね。L字型カウンター席9席+テーブル席(個室)、いまはカウンター席のみで提供されているらしい。今日も満席でした。全員同じ19時からのスタートです。劇場型フレンチイノベーティブのはじまりです。
メニュー表は素材のみ。料理は丁寧に提供時に説明してくれますが、覚えきれないですねー。かなり野菜も魚も地元産にこだわり提供方法もシンプルでありながら、食材のコンビネーションが面白かったり。
シェフは高津健一氏、経験は多岐にわたり国内の経験の後、NYへ渡り、名店『バスタパスタ』で世界屈指の厨房を学び、帰国後師と仰ぐ福岡屈指の人気店『ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ』の福山剛氏とともに同店のスーシェフ、その後独立。ナチュールゴウは2020年末閉店予定を公表している福岡の超有名店ですね。
ボトルワインのメニュー表はなく、希望をいって並べて選ぶことができます。シャンパンも1万円以内とフレンチレストランにしてはリーズナブルなプライスのものを並べていただけました。
ポールバラ プージィ レゼルヴ ブリュット
ピノノワール80、シャルドネ20。濃縮した果実感あふれる繊細さとフィネスを併せ持つ。
さつま芋 チョリソー
温かいスープ。最初からうまいですね。
鰹/無花果/ビーツ
鰹は長崎産。これも趣向にあいます。
青パパイヤ/鯖
半生状態のくんせい鯖に、生イクラ、フェンネル、根セロリ、ヨーグルト、ホエークリームソースをかけていただきます。
下関産のすだちが入っています。燻製されておりさっぱりして鯖の臭みもなく、まじうまです。
真牡蠣/冬瓜/青柚子
牡蠣のうまみが出ていますね、牡蠣は苦手な部類なのですがこれくらいなら大丈夫です。
白菜/ブルーチーズ
この白菜とブルーチーズのコンビネーションには驚きました。濃厚な旨味が凝縮されすぎてもうやられました。
パン
STORM 2017 南アフリカのピノノワールにします。
甘鯛/銀杏/松茸
銀杏の食感がしっかりした一品。
小ぶりでお願いした 長萩和牛/ごぼう/里芋
萩和牛のいちぼの炭火焼き、ごぼうのソテー、里芋のピューレにイタリアのサマートリュフ
火入れ加減も最高です。
お腹いっぱいだったのですが
きぬむすめ/対馬穴子
米料理も出てくるのがイノベーティブ。
紅茶、コーヒーは香で選んでくださいということで、アップルティーを。
カボチャ/リンドウ
ショコラ/焼きリンゴ
かなり満足のいくディナーでした。再訪したいと思いましたよ。こんなにレベルの高いフレンチ・イノベーティブが下関にあるなんてうらやましいです。ご馳走様でした。