東京で一番有名な鰻店といえば、ここ野田岩さんでしょう。創業は約200年前江戸時代寛政年間、第11代将軍徳川家斉の時に創業されました。野田岩さんは店舗は銀座、下北沢、日本橋高島屋、パリとあるのですが、ここ麻布飯倉本店は趣ある店舗です。東京タワーからもすぐ近くです。野田岩さんはミシュランで1つ星を取っているお店。
本店は蔵のような雰囲気のお店です、飛騨高山から合掌造りを解体して持ち込んだ古民家風。この蔵と裏のビルの建物は一体化しています。
斜め前の陸橋から撮影するとこんな感じです。都内のこの場所に忽然と現れている由緒ある建物のような雰囲気。ここで重厚なる重箱を頂きます。今回はディナーで酒なしで訪問。
5代目野田岩
超人気店です、東京では野田岩さんと尾花さん (以前の記事)はよく比較にされますが、どちらがどうではなく、それぞれの個性があり何とも言えないのではないでしょうか。
暖簾をくぐると左手が1階のテーブル席、正面から2階に上がる階段があります。古民家風といったように中は落ち着いた重厚な空間です。消費税の他にサービス料10%がとられるだけあってか、和服の女性の方の丁寧なご対応。これも歴史の一つなんですね。
雰囲気的にそば屋とは一線を画す落ち着きよう。
鰻の形の箸置き
天然うなぎは4月から12月と書いてありますが、今日の重用の鰻は養殖鰻。
お通しなども豊富です、ここは野田岩ならぬ逸品の「鰻の煮こごり」650円と おすすめの鰻巻き (1切れ540円)を2切れ行ってみましょう。本来なら日本酒や白ワインで白焼きとかいきたいのですが、今日はお茶。
鰻茶
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鰻重は 竹(丼)2300円
菊 3100円
萩 3900円
山吹 4600円
桂 5700円
鰻高騰の折、それほど驚くような価格ではなくなっています、逆に東京の超一流店ですから本当に妥当なプライスに感じてしまいます。今日は真ん中の萩にします。
鰻の煮こごり
鰻のエキスが出た煮こごりですね。煮こごりってあまり食べないのですが、最初の一口、とても美味しいですね。フランス料理でいうテリーヌ的。するっと。白ワインが欲しくなる。
箱が運ばれたので、うなぎかと思いきや鰻巻きでした。外はお熱いので触れないでくださいとのこと。やけに早かったので、作り置きかと勘違いしましたが、そうではないでしょうね。
尾花ほどの鰻のエキスギューみたいな感じはありませんでしたが、上品な感じの鰻巻でした。二重構造でお湯がはいっており冷めないような配慮がされており、ちびちびと頂くことが出来ますね。固くしぼった大根おろし、山椒を使っていただきました。
お重が到着しました。以外に早かったですね。
鰻が縦に並んでいます。
これが野田岩の鰻。どちらかというと表面カリっとした焼きではなく、見た目もふわっとした感じの鰻で舌の上でもふわっといく鰻。
う巻もいただき、萩のボリュームで十分だと思いました。
ご飯もべちょべちょしておらず、さすが一流店の炊きである。タレはあっさりしておる。
香物3点盛りと大根おろし。口直しにも最適ですね。
肝吸いは相当料理長の気合が入っている1品ですね、熱いのも仕様のうち。肝は1つ入っているタイプではなく固い部分が少しづつ入っている、むにゅっとした部分は入っていません。
次回は酒をいただきながら、鰻といきたい。