通称白本として有名な「東京最高のレストラン 2019」の昨今話題のレストランの一つとして一番最初に掲載されていたフレンチ、「サンプリシテ」を訪問しました。オープンは2018年の1月ですから1年少し。
コース料理の大半を占めるのは魚介類。それも熟成魚をも特徴としている。場所は東京でも屈指のオシャレエリア、代官山。高級なフレンチが多いとはいえないゾーンですが、わかりやすい場所にあります。
Sの字がお魚にもなっています。シェフは相原薫さん、フランスでの修業後、銀座レカンでスーシェフ、広尾「レヴェランス」、荻窪「ヴァリノール」でシェフを努められて独立。
2階にあるドアを開けて店内に入ると
正面にはシェフズテーブルのカウンター席、奥にはテーブル席が広がります。シンプルな内装です。個人的にはもう少し照明が暗いほうが好きなんですが。
基本的にはペアリングのお店ですね、知りませんでした。私的には自分で選択したワインをじっくり飲みたい派なのですが、今回は無理をいってワインは選んだワインをボトルでいただきました。シャンパンはグラスでピエール・パイヤール ブージー レ・パルセル グラン・クリュ
サンプリシテ、日本語では単純な、簡素な。<簡素さ>は美しさの原点であり終着点、そしてフランス語では女性名詞です。
毛蟹 蕎麦
蕎麦粉のガレットの中には毛蟹 スタートからいいですね。
帆立
上にはトリュフ刻み
これもいいですわ
マドレーヌ
小麦かと思ったらカリッとしたマドレーヌ(黒オリーブと竹炭を練り込んだもの)の中から生ハムのだし汁とオリーブピュレのスープが。いやぁ、美味しかった。
しらす ボルディエ
パンにボルディエバター、しらすにキャビア。これも口の中でのハーモニーが素晴らしく美味しくてもっと食べたくなります。
つづいて玉手箱と
開けると、薫香
7日間熟成鰤ですね。
桑名 蛤 菜の花
ジュレ仕立て。蛤が白ワインと・・・素晴らしい
舞鶴 黒鮑 黒トリュフ
なんとも柔らかい黒あわび、満足。
七尾 細魚 白アスパラ
青い皿に映えますね。とても鮮やか。
五島林鮮魚 平すずき
五島列島福江の魚のプロ、林鮮魚さんから届く魚。うーむ。
ようやく肉。というか魚・貝で十分なコース仕立て。
銀の鴨 塩タマチャン
苺 ヨーグルト
蕗の薹(ふきのとう)
エスプレッソ
流れるような仕事のなせるフレンチ。季節ごとに来ても楽しいんでしょうね。