今回大阪のフレンチ、LA KANROを訪問するにあたり、食事に行くというより劇場に行くような、わくわくした気分が高まるのを日に日に感じていました。仕事で何十回も訪問している大阪ですが、ゆっくりとした食事、ワインを堪能した回数は本当に少ない。今回は大阪フレンチでも食べログポイント高得点の同店、そしてミシュラン一つ星に新たに加わったことでだいぶ前に予約をしていました。
大阪駅からは車で10分程度、タクシーで1000円の距離。おおよそ飲食店街とはかけ離れた大通りの裏の一角にラ・カンロはあります。外からほのかに明るい店内を除くとカウンターで食事をしている人たち。
重厚な扉を開けるといきなり店内というわけではなく、通路を通って店内へと導かれます。この細かな店舗デザインも劇場への入り口という期待感を高めてくれます。
フランスブルゴーニュを中心に数百種ものワインを貯蔵してあるセラー。8席のフレンチでこのラインアップとは大したものですし、ワインリストがかなり分厚い。このリストを見ているだけでも楽しい。
今回は3人で訪問。カウンター8席のみのフレンチ。
仲嶺淳一シェフの料理とソムリエ桒原孝明氏が奏でるラ・カンロ。パリの三ツ星アストランス、大阪福島のカモシヤクスモトで修業されて、2013年11月ここをオープンしました。スタイリッシュで洗練され無駄なものがないこの空間はとてもムーディ。
景色や人通りを眺めるわけでもなく、スポットライトがあたる料理と対峙する空間としてのカウンター。
シャンパンはグラスでオーダー。
Vilmart & Cie Grand Cellier
木樽発酵、樽熟成、クリュグなどの名だたる生産者が取り入れる手法で、「レコルタンのクリュッグ」と絶賛されフランスの星付レストランが採用する故希少性のあるシャンパン。
材料のみが書かれたメニュー。
アミューズ
オマール海老、柚子
見た目からお花のようなこの細かいデコレーション。1品目から惹きつけられる。シャンパンとの相性もばっちりだ。
ずらして撮影
これはほかの人のパンだが、グルテンフリーの私には米粉のパンを用意していただきました。
悩んだが
ドメーヌ・ラモネ シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ モルジョ [2013] を選択した。黄金色でふくよかなモンラッシェ。至福のひとときである。
フォアグラのムース 野菜類と上には細かく刻んだトリュフ。
なんともこのフォアグラと白ワインのマリアージュが素晴らしい。木の器も素晴らしい選択だ。
料理の続きは明日(TT)